趣味や仕事でハンドメイドアクセサリーを作って販売したいけど、デザインが思い浮かばなくて全然作業が進まない……
ハンドメイドアクセサリー販売初心者の方の悩みの一つに『デザインが思い浮かばない』というものがあります。
他の作家さんの作品を見て、どうやったらこんな素敵なデザインを思い浮かぶのだろうかと思う方は多いでしょう。
デザインについては、どんなに長い経験を積んだ作家さんでも悩みがつきません。
実は、デザインの考え方の基本がわかっていると、デザインを導き出す近道になることがあるのを知っていますか?
この記事では、ハンドメイドアクセサリー販売初心者の方に向けて、デザインを考えるコツとちょっとしたヒントを解説します。
アマゾンや楽天市場など、大手のショッピングサイトには、沢山のアクセサリーが販売されています。
人気のあるアクセサリーには、人気のある理由があります。
そこで、人気アクセサリーのデザインをお手本に作品を考えてみてください。
このパーツの使い方が可愛いなとか、パーツの取り合わせのサイズ感が良いなど、きっと得るものがあるでしょう。
ここで注意するのは、全く同じアクセサリーを自分の作ったものとして販売しない、ということです。顕著すぎると訴えをおこされる場合もあります。
今はどんなアクセサリーが売れているのか、どんなデザインのものが人気なのか。
売れ筋のアクセサリーから人気のデザインや流行を知ることが、デザインを学ぶうえでとても大切です。
minne(ミンネ)やCreema(クリーマ)といった、ハンドメイドアクセサリーの販売に特化したサイトもあります。
これらのサイトで自分が作りたいジャンルのアクセサリーを検索して、どんなアクセサリーが売れているのかをリサーチしてみましょう。
作り方すらわからない方は、キットを探すのもおすすめです。
キットは、新しいデザインを発見するヒントになります。
1から作っていくので、新しい技法の発見にもつながります。
↓おすすめキットはこちら↓
価格:2200円 |
デザインを考えるするうえで、「色相環」はとても重要です。
色相環とは、赤・青・黄のいわゆる「色の三原色」をベースに、似た色が隣同士になるようにまとめたものです。
例えば、黄色と黄緑は似ていて、黄緑と緑は似ています。
このように、似ている色をわかりやすくまとめたものを色相環といいます。
色相環や色味の使い方については下の動画を参考にすると考え方がすっきりします。
服に関係する動画ですが、色の考え方とデザインの方向性などの参考になります。
いろいろな色を好きなだけ使ってしまうと、ガチャガチャとした印象になってしまいます。
デザインを決めるときは、まとまりが出るように似た色を使うように意識するのもコツの一つです。
人気アニメのキャラクターは、シルエットだけでもそれが誰なのか分かります。
服飾においても、シルエットからデザインや材質を決めることがあるそうです。
そういった事柄をふまえて、人気のアクセサリーを見つけたら、シルエットにしてみます。
シルエットにすると、パーツのバランスなどがよりハッキリと見えてくることがあります。
なので、シルエットを元にデザインを考えるのもひとつの方法と言えます。
例として、私の作品をシルエットにしてみますね。
上の作品をシルエットにしてデザインを考えていきます。
3段階で説明していきます。
- 作品の外枠をノートなどに描く
- 外枠の内側を塗りつぶす
- シルエットが見えたら、形が似ているパーツを並べてみる
アクセサリーの外側をなぞる感じで線を引きます。
(今回は見やすくするためにデジタルで描いています)
このままでも十分参考になりますが、中を塗りつぶすとシルエットの完成です。
自分が持っているパーツで当てはまるものを探して並べてみます。
足りないパーツがあったら、パーツを購入します。
パーツはAmazonや楽天、海外の格安パーツショップなどで購入出来ます。
実物を見て探したい場合は、実店舗のあるパーツショップに足を運ぶと良いです。
実店舗のあるパーツショップでよく聞くのは、『パーツクラブ』や『貴和製作所』です。
パーツクラブは、比較的安価で定番の形状のパーツが多い気がします。
貴和製作所は、個性的なパーツが多く取り揃えられているように見受けられました。
格安のパーツをサイトで探したい場合は、おすすめのパーツ販売サイトをまとめているので、よかったら↓こちらを参考にしてください。
→【ハンドメイド販売成功の鍵!格安パーツ仕入れ先4選】パーツ選びのポイントも教えます!
デザインに悩んだ時、アクセサリーアプリで仮デザインを作ってみると、デザインのヒントになる事があります。
おすすめは、『monomy』というアプリです。
monomyは、無料な上、操作が簡単なアクセサリーデザインアプリです。
数年前から利用者がおり、アプリ内でパーツを選んでパズルのように組み立てるというものです。
出来上がったアクセサリーは、monomyアプリ内または、baseと連携することで販売可能です。
monomyアプリで作る事ができるアクセサリーは、ネックレスやブレスレット、ピアス、イヤリングなどです。
アプリで仕上げたアクセサリーは、monomyアプリのギャラリーや、base内のmonomyアカウントで販売できます。
購入者はギャラリーを見て、気に入ったアクセサリーを購入します。
作品が購入されると、monomyの職人さんがアクセサリーを仕上げ、購入者に発送してくれます。
作品のデザインをした作家には、売り上げの10%が支払われます。
ここまで聞くと、とても魅力的なアプリに聞こえますが、口コミはイマイチです。
理由は販売までの道のりが長い事と、アクセサリーの価格が、数あるハンドメイドショップよりも割高だからのようです。
なので今回は、作品を売るというよりも、デザインの目安にするという目的での利用でおすすめしました。
せっかくなので前章で作ったシルエットを元に、アクセサリーを組み立ててみようと思います。
向かって左下のシルエットを利用します。
パーツを選びます。
パーツを選んだら組み立てます。
赤い点の部分が接続場所です。
一つの赤い点には、一個のパーツしか繋げられません。
パーツを沢山付けたい場合は、点が二つ以上あるものを探しましょう。
そして、出来上がりはこんな感じになりました。
アプリ内で試着画像を見る事も出来ます。
セレモニー向きの重厚なピアスになりました。
パーツの種類が少なすぎるのと、接続パーツに繋げられるパーツ数が限られており、デザインの幅がかなり狭められてしまいました。
接続部分の幅が広すぎて、間延びしたデザインになってしまいました。
monomyアプリはハンドメイドアクセサリー制作初心者の、初めてのデザインの第一歩には向いているかもしれません。
モチーフや天然石のアクセサリーには、意味を持たせることができます。
例えば、デザインに悩んだのがバレンタインに近い暦ならば、恋愛成就のモチーフや天然石を使ったデザインを考えてみる、などです。
お客様の中には、モチーフや天然石の意味を考えて購入する方もいます。
デザインの手がかりになる事もあるので、知っておくと良いでしょう。
パーツショップではクローバーや、羽根、馬蹄など、おしゃれで可愛いモチーフが多く販売されています。
よく見かけるモチーフの中から、何点かのモチーフの意味を紹介しますので、参考にしてください。
クローバー……愛、健康、富、名声
羽根……昇進、飛躍、上昇
馬蹄……怪我避け、魔除け
王冠……成功、美、勝利
ハート……恋愛成就、幸せな結婚
天然石はパワーストーンと言われるものあり、ブレスレットなどにもよく使われています。
種類が豊富なので、パワーストーンの書籍も沢山あります。
デザインに使用する場合は、その都度意味を調べるのがおすすめです。
少しですが、よく見かける天然石の意味を紹介します。
幸運……ラピスラズリ
仕事運……タイガーアイ
災い避け……天眼石
成功……サンストーン
恋愛成就……ローズクォーツ
※天然石には複数の意味があるものが多いので、詳しくはパーツとして利用する際に本やネットで調べるのがお勧めです。
↓おすすめはこちら↓
最新版 天然石パワーストーン組み合わせバイブル 173種の石の詳細データ&目的別に探せる203種の組み合わせガイド [ 豊原 匠志 ] 価格:3080円 |
天然石は石なので、重たいものが多いです。
付ける場所によっては、重すぎて付けづらくなる事もあるので、大きさや付ける量に気をつけましょう。
本当に何も思い浮かばない方におすすめの動画です。
組み合わせとバランスの参考になるので、ノートとペンを準備して、シルエットをメモするのがおすすめです。
売れるデザインを考える時には、とりあえず作って売ってみるのもおすすめです。
売れなくても、なぜ売れないのかを考えることが出来ます。
たくさんの方から意見をもらい、情報を整理することで、購入する方が求めているデザインや色合いを研究できます。
デザインの研究が出来ると、次の作品のデザイン案もまとまりやすくなります。
さらに、いざ作って販売してみると、購入される方と自分とのイメージにズレが生じることも多いです。
実際に作って経験を積みながら勉強すると、デザインの基本も見えやすくなるので、『とりあえず売ってみる』はおすすめです。
販売の方法については『【ハンドメイド初心者におすすめ!】ハンドメイド販売サイト5選!』の記事を参考にしてください。
→【ハンドメイド初心者におすすめ!】ハンドメイド販売サイト5選!を見てみる
ハンドメイドアクセサリーは、失敗と成長の連続です。
直感と感性だけでデザインが出てくるのは、特別な感覚を持っているわずかな方のみだと思って良いです。
デザインが思いつかないのは、組み合わせの知識がないからです。
他の方の作品の組み合わせを研究し、たくさん作って販売してみましょう。
沢山作った分だけ知識や技術が身につきます。
最初はうまくいかないことも多いですが、諦めずに少しずつ進んでいくものだと考えると楽になるでしょう。